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Vistaから、「ビルトイン」の管理者アカウントが消える

» 2006年08月29日 07時30分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftの次期OS「Windows Vista」では、ユーザーアカウントの管理に大幅な変更が加えられ、ビルトインの管理者アカウントは基本的に使用できなくなることが、8月27日付の同社公式ブログで明らかになった。

 ビルトインの管理者アカウントは、これまでのWindowsで、インストール時に自動的に作成されていたユーザーアカウント。コンピュータの基本的なセットアップやシステム変更などに使用されるが、パスワードによる制限が設定されておらず、セキュリティの問題を指摘されていた。今回の変更により、Vistaでは、こうしたパスワード設定のない「ビルトイン」管理者アカウントを基本的に使用できなくする。

 Vistaを新規にインストールする際は、ビルトイン管理者アカウントが使用できないよう、デフォルトで設定されている。Windows XPからVistaへアップデートする場合には、XP上での唯一のシステム管理者が「ビルトイン」管理者であれば、パスワード設定をVista上で改めて行えるよう、そのアカウントを一時的に「管理者承認モード」で残すという。この場合の条件は、そのコンピュータのドメイン参加の有無、「ビルトイン」管理者以外の管理者アカウント設定の有無により異なる。

 セットアップ後に追加作成されるアカウントについては、「スタンダードユーザー」がデフォルトとなる。「パワーユーザー」は廃止される方向という。

 これらの変更は、Vistaのリリース候補(RC1)から反映される。

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