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デイリーポータルZ進化論(3/3 ページ)

» 2006年09月01日 14時59分 公開
[岡田有花,ITmedia]
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 「デイリーポータルZ」という名に変わった時に「キャラクターがいた方がいい」と考えて作りました。ネコとかアザラシとかいろいろ考えたんだけれど、一番かわいくないヒトにした。あんまり“狙ってる”感じがないのがいいかな、と。

古賀 Zくんもぐっとかわいくなりましたよね。最初怖かったのに。

 気持ち悪い絵のほうが人の琴線に触れるかな、と思って。スポンジ・ボブみたいに。でも描き続けると、かわいくなっちゃった。

画像 Zくんの頭を脱ぐ林さん

古賀 当初は裸だったけど服も着ましたしね。

 (人がかぶれる)Zくんの頭を作ってぼくがかぶった時に、Zくんが裸のままだと「お前も裸になれ」といつか言われると思ったから、服着せたんですよ。

――今年、「おとまりセット」「文房具セット」と、Zくんのイラスト入りグッズを発売しました。

 おとまりセットは、ぼくが「やりたい」と。

古賀 「おとまりセットにポーチを付けて売る!」と林さんが主張して。コフレ(ポーチ入り化粧品セット)って、ポーチが付いてて、予約が殺到するって林さんが聞いてきて、「うちもポーチだ!」と。

 そういう断片的な情報で決めた。

古賀 おとまりセットともう1つ何か、というのことで、文具セットにしました。ビニールシート+お弁当箱のピクニックセットとか、キャンプセットとか、いろんなセットを考えたんですが。

――7月にはトランプも発売しました。

古賀 次はキャラクターじゃなくて、記事の写真を使ったグッズを作りたかったんです。最初は写真入り缶バッチの30個セット、とか言ってましたよね。

 缶バッチっていっぱいあるとうれしいかなと思って。毎月100個ぐらいの缶バッチができる、と。

古賀 そんな時ライターの大塚幸代さんが「トランプだ」ってぽろっと言って。そのまま決まりました。

画像 古賀さん(左)と林さん。「デイリーポータルZの無駄な奥の深さをご堪能いただけます」(通販ページより)

――Tシャツも販売してますが、通販ページがすごいですね。怪しい通販サイト風だったり、「高橋メソッド」風だったり……。

 物を売ってる照れくささがあるんで、ちょっと面白くしないと、本気だと思われる。冗談なんで面白くないと恥ずかしくて。

――次に作りたいグッズは?

古賀 ホワイトバンドです

――なぜ今更!?

 意外に原価安かったから。あと、役立たないものを作りたかったんで。「ホワイトバンドでデイリーポータルを救うんだ!」っていう感じです。

古賀 24時間テレビですね。セイブアワーデイリーポータル。

「友の会」の会報を

画像 グッズを買うと付いてくる「夏の便利帖」

――グッズを買うと、ライターさんが手書きした紙のしおりが付いてきますね。とってもアナログな感じの。

 「友の会」の会報みたいなのを作りたかったんです。同僚の女性がフリーペーパーを作ってて「いいな」と思って。せっかくモノが届くんで、一緒に会報が届く、という幸せな関係ができればいいな、と。

――今後の展望は。

 9月1日から新コーナー「クラブ活動」が始まります。ライターが1人テーマを決めて、1カ月間毎日同じものの写真を撮り続けるという。

 個人サイトで毎日メロンパン食べてる人とか、蛇口を集めている人とかいるじゃないですか。あれを今さらやろうかなと。1枚だと面白くないんだけどいっぱいあるとじわじわおかしい、というのがやってみたくて。

古賀 まず「でかいもの」「父のだじゃれ、花の写真を添えて」「共食いキャラクター」をやります。共食いキャラは、肉屋の看板で豚肉が踊ってたり、魚屋の看板で魚が踊ってたりする。

 あとぼくが「席がない」を。社員食堂で席を探していたらいつのまにか遠くまで来ちゃった、というストーリーで、ぼくが社員食堂のトレイを持っていろんなところに立ってる。

古賀 海辺とか。

 ――というロードムービー風のコーナーです。

 今後の目標は特にないですが、このコーナーを見て、毎日同じことをやるのが得意なライターの人が入ってくれるといいなぁ。

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