米セキュリティ機関SANS Instituteは9月4日、最近話題になっている無料ブラウザ「Browzar」はスパイウェアだと多くの専門家が主張しているとして警告を発した。
Browzarは、英無料ISP、Freeserveの創設者エイジャズ・アーメド氏が開発したブラウザで、ユーザーのサイト閲覧履歴やネット接続時に入力した個人データなどをPC上に残さないため、個人情報の漏えいを防ぐことができるとうたっている。
8月31日にこのブラウザが発表されて以来、多数のニュースサイトがこれを取り上げ、話題を呼んでいる。
だが同ブラウザに関しては疑いをはさむ声も上がっている。Browzarは独自の検索エンジンをホームページに設定しており、このエンジンで検索を実行すると、スポンサー付きリンクと通常の検索結果が混ざった結果が表示されるという。このため専門家は同ブラウザはスパイウェアだと主張している。
またセキュリティメーリングリストのFull-Disclosureでは、BrowzarはLocalSettingsディレクトリのファイルにユーザーが最後にアクセスしたURLや、キャッシュミス、リダイレクトURLなどを残すと指摘されている。
SANSはユーザーに対し、BBC Newsの記事などBrowzarに関する最近の記事を読んでから導入するかどうか決めるよう勧めている。
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