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正規品の“おまけ”と称して海賊版を販売、男を逮捕

» 2006年09月11日 17時58分 公開
[ITmedia]

 コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)によると、広島県警は9月11日、「Yahoo!オークション」を悪用し、権利者に無断で複製したソフトを販売していたとして、著作権法違反の疑いで、広島市内の私立大学非常勤講師の男(41、中国籍)を逮捕した。男は同大学で「コンピューター入門」の授業を担当していた。

 調べによると男は5月15日ごろ、「一太郎2006&花子2006スペシャルパック」を無断で複製したCD-R 3枚を、東京都の男性に対し、2500円で宅配便を利用し販売していた疑い。ジャストシステムが告訴していた。

 男はヤフオクに正規品を出品し、「関連ソフトをおまけに付ける用意がある」と記載。おまけについて問い合わせると、675種類のソフトのリストを、海賊版であることを明記してメールで送付し、「正規品を希望価格で落札すると、希望のおまけを付ける」としていた。落札しないままオークションが終了した場合は、おまけの海賊版のみの販売も行っていた。

 男の口座には2004年春ごろから約1000件、約700万円の振り込みがあったが、海賊版の売り上げによるものかどうかは確認中。男の自宅の家宅捜索では、海賊版の疑いがあるCD-R約5000枚、PC 7台などが押収された。

 男の出品を見つけた一般ユーザーが、広島県警に情報を提供したことから海賊版販売が発覚した。

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