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「ながら読書」できるソニーの電子書籍リーダー、米国で発売

» 2006年09月27日 11時35分 公開
[ITmedia]

 米国ソニーは携帯型電子書籍リーダー「Sony Reader Portable Reader System」をオンラインストアのSonyStyleで発売した。10月からは直営店のSonyStyleと空港店などを含むBordersストアで店頭販売される。

 Sony Readerは太陽光の下でも視認性の高い6インチモノクロ液晶を搭載したポータブルデバイスで、電子インク技術が採用されている。1回の充電で7500ページまで読むことが可能。平均的な電子書籍(800Kバイト)なら80冊まで本体内に記憶できるほか、メモリースティック、SDカードにより容量を拡張することも可能だ。

 電子書籍は1万タイトル以上を取りそろえており、CONNECT eBooksオンラインストアから購入できる。タイトルを提供している出版社はHyperion、McGraw-Hill Professional、Cambridge University Press、Harlequin Enterprises Limited、National Geographic、Kensington Publishing、Regnery Publishing、Penguin-Putnam、Simon、Schuster、Random House、HarperCollins、Hachette Book Group USA、Holtzbrinck Publishers、TOKYOPOPなど。

 オンラインストアから購入したコンテンツのほか、プレーンテキストファイル、Microsoft Word、RTF、PDF、JPEGを閲覧することができ、MP3、AACを再生する機能も持つ。音楽を再生しながら電子書籍を読むことも可能だ。

 2006年中のハードウェア購入者には、50ドルのコンテンツ割り引きが受けられる。使用期限は2007年1月末まで。

 Sony ElectronicsのSony Portable Reader Systemsマーケティング担当副社長であるロン・ホーキンズ氏は「これは従来の書籍を置き換えるものではなく、補完するものだ」と位置づけている。

 CONNECT Readerを経由してSalon、Slateなどの幾つかのオンラインメディアからRSSフィードを受け取り、Sony Readerでブラウズする機能もある。

 小売価格は350ドル。USBケーブルと充電器、CONNECT Readerソフトウェア、保護用ソフトカバーが付属する。ヘッドフォンは付属しない。充電用クレードル、レザーケース(赤、緑、茶)は別売。

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