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松下・角川・TBSが電子書籍を共同展開 新端末も

» 2006年09月26日 21時16分 公開
[ITmedia]

 松下電器産業、角川モバイル、東京放送(TBS)の3社は9月26日、電子書籍事業を展開する新会社を設立することで合意したと発表した。松下が開発した読書端末の新製品を中核に、配信サービスを進める。

photo 読書端末「Wordsb Gear」

 新会社「ワーズギア」を10月2日付けで設立する。資本金は2億3750万円で、松下が49.9%、角川モバイルが42.1%、TBSが8.0%を出資する。社長には松下で電子書籍事業グループマネージャーを務める大槻隆一氏が就任する。

 新会社は、読書端末とPC、携帯電話向けに、小説や漫画、グラビアなどの電子書籍配信サービスを展開する。10月2日に開設予定の読書端末とPC向けポータル「最強☆読書生活」(saidoku.com)を皮切りに、配信サイトを順次オープンしていく計画だ。

 読書端末「Words Gear」は年内に発売する予定。文庫本サイズの本体(325グラム)に5.6インチの透過型低温ポリシリコンTFT液晶(1024×600ピクセル・211ppi)を搭載する。タッチセンサーを使ったユーザーインタフェースにより指1本で操作が可能で、ワンタッチ操作で画面が上下反転するなどの機能も備えた。コンテンツはSDメモリーカードに記録。CPRM対応SD-ePublish規格に準拠した著作権保護が可能だ。

 新端末は、10月3〜7日に開かれる「CEATEC JAPAN 2006」に出展する。

 松下は2003年に電子書籍に参入し、SDカードを使った専用端末「Σ Book」を販売していた。

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