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8月の世界半導体売り上げ、過去最高の205億ドル

» 2006年10月04日 07時38分 公開
[ITmedia]

 8月の世界半導体売上高が、過去最高の205億ドルとなったことが、米半導体工業会(SIA)が10月2日に発表した調査報告で明らかになった。前年同月比で10.5%、前月に対しても2.1%増加し、2005年11月の204億ドルを上回る売り上げを記録した。

 「この伸びをけん引しているのはDRAM。好調なPC売り上げを反映し、前月から7.5%、前年同月比では31.4%伸びている」とSIAのジョージ・スカリス会長。一方マイクロプロセッサは、前年比で18%の価格下落が響き、売り上げ額は前月比2.1%増にとどまり、前年同月比では6.8%の減となっているという。

 また、NANDフラッシュや、消費者向け用途の半導体が好調に推移している。スカリス氏は世界の半導体業界について、「いまや売上高の50%以上は消費者市場向けが占める」とコメント。ガソリン価格の下落が消費者心理に及ぼす好影響にも言及し、クリスマス商戦に向けた半導体メーカーの在庫積み増しも、需要見通しに見合うもの、と見ている。

 また、米VLSI Researchによると、300ミリウエハーの製造設備は、全設備の4分の1程度まで増加しているという。VLSI Researchでは、こうした製造能力の増加を考慮しても、半導体メーカーの設備稼働率は年内は95%の高水準で推移していくと見ている。

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