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JEITA、PC用リチウムイオン充電池の安全指標を策定へ

» 2006年10月26日 21時43分 公開
[ITmedia]

 電子機器メーカーの業界団体・電子情報技術産業協会(JEITA)は10月26日、ソニー製リチウムイオン充電池の不具合問題を受け、同電池とノートPCの設計・評価に関する統一的な指標を策定すると発表した。

 発火問題による自主回収が複数のメーカーで相次ぎ、ノートPCの安全性への不安が高まっている。指標策定では、電池メーカーとPCメーカーがそれぞれのノウハウを持ち寄り、充電方式や電池セルの評価基準などを検討。成果はPCメーカー、電池メーカーが設計・評価時の指針として活用できるよう、積極的に公開するほか、標準規格への反映も視野に入れる。

 また、ユーザー向けの情報発信も行う。同電池の特性や、適切な取り扱い方などの情報をJEITAやメーカー各社のWebサイトで11月にも公開するほか、各社のカタログやマニュアルにも反映させていく。

 検討は、このほど発足した特別委員会で来年3月までの予定で行う。山本正己委員長(富士通経営執行役)は「ソニーの問題が委員会設置のきっかけになったのは事実だが、個々の原因の究明はしない。ソニーとPCベンダーが究明した結果は取り入れていきたい」と話し、特別委ではあくまで今後の安全性向上について話し合う方針だ。

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