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「ひかり電話」障害は「想定外の異常」による高負荷 NTT西

» 2006年10月27日 18時42分 公開
[ITmedia]

 光IP電話「ひかり電話」が10月23日から25日の3日間にわたってつながりにくい状況になっていた問題で、NTT西日本は10月27日、25日に起きた不具合は想定外のもので、NTT研究所で再現検証して復旧に取り組んだと発表した。同社は一連の不具合をユーザーに謝罪し、信頼性の向上に努めるとしている。

 ひかり電話は、23日から24日にかけて呼制御サーバの過負荷でつながりにくくなり、25日朝にサーバを増設したが(関連記事参照)、システムに高負荷状態を確認。対策として通話規制を行ったところ、輻輳(ふくそう)が起き、再びつながりにくい状態になった(関連記事参照)

 輻輳制御の見直しを行うとともに、中継系呼制御サーバに収容している回線の収容替えを行うなど対策を行い、25日午後10時7分からは通常通り利用できるようになった。

 25日に起きた高負荷の原因を調べたところ「一部の中継系呼制御サーバと交換機とのやりとりで、想定外の制御信号の衝突が発生した」(同社)ためと分かった。この現象はこれまで経験したことがない「想定外」(同社)のもので、NTT研究所で25日中に再現検証した。

 同社は今後、設備や処理能力の再チェックを行うなどして信頼性の向上や故障対応の迅速化に取り組む、としている。

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