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パイオニア中間、92億円の黒字に転換 リストラ効果で

» 2006年10月31日 20時35分 公開
[ITmedia]

 パイオニアが10月31日に発表した2006年9月中間期の連結決算(米国会計基準)は、純利益が92億800万円の黒字に転換した。前年同期は580億4400万円の損失だった。円安などで売上高が伸びたほか、リストラ効果で利益率が向上した。

パイオニアの株価チャートパイオニアの株価チャート(1年:縦軸の単位は円)

 売上高は前年同期比12.2%増の3803億1900万円、営業利益は116億9100万円(前年同期は166億6400万円の損失)、税引き前利益は126億2400万円(同441億5300万円の損失)。

 プラズマディスプレイは、OEMの売り上げが減少したが、北米や欧州で自社ブランド品が好調で増収。コスト管理の徹底で原価率も改善した。DVDレコーダーの売り上げは大きく減少したが、DVDドライブの売り上げは伸びた。

 カーナビは国内で伸びたほか、北米のOEMが増加した。カーオーディオは中南米で伸びたが、国内や北米では減収だった。

 有機ELディスプレイやFA機器は増収。特許関連収入は、光ディスクに関する一部の特許権の機関が満了したため減少した。

 通期予想は、プラズマディスプレイやDVDレコーダー、カーエレクトロニクスが予想を下回る見込みとなったため、売上高を当初予想より250億円減の8200億円に下方修正した。純利益は、子会社売却益計上で同25億円増の100億円に上方修正。営業利益、税引き前利益予想は変えない。

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