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» 2006年11月10日 11時11分 UPDATE

UCLA、海水を飲料水に変える新技術を開発

海水を飲料水に変える新しい逆浸透膜技術をUCLAの研究者らが開発した。既存の技術のほぼ半分のエネルギー消費量で、低コストだという。

[ITmedia]

 米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)ヘンリー・サミュエリ工学及び応用科学部の研究者らは11月6日、海水や排水を飲料水に転換する、新しい逆浸透膜技術を開発したと発表した。

photo ナノ粒子と浸透膜を持つエリック・フック教授(Credit: Don Liebig)

 逆浸透法では、半透過性膜の穴を海水や排水が通過するよう大きな圧力をかける。圧力をかけられた水の分子は穴を通過するが、塩イオンなどの不純物は通過しないため、水をろ過できるという仕組みだ。

 今回UCLAらが開発した膜は、独自の架橋ポリマーと、水イオンだけを通し、ほぼすべての不純物をはじくナノ粒子を採用。不純物は通りにくく、水は通過しやすい分子トンネルを構築した。

 現在使用されている逆浸透膜は、緻密なポリマーフィルムで単に汚水や塩水をろ過するだけだが、新膜のナノ粒子にはスポンジのように水だけを吸い寄せ、ほかの不純物をはじく機能がある。また、既存の逆浸透膜は、使用を重ねるとバクテリアなどで穴が詰まってしまうが、新膜にはこれらバクテリアもはねのける性質があるという。

 科学者らによれば、当初の実用試験では、新膜は既存膜のほぼ半分のエネルギー消費量で、同量の水をろ過することができた。

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