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「行かなきゃ損」――業績好調で企業のパーティー予算が増加

» 2006年11月17日 07時50分 公開
[ITmedia]

 年末のパーティーについて人事のトップを対象に調査したところ、回答者の32%が今年は予算を増やすとしており、前年の23%から上昇した。昨年と比較した今年の平均予算増加率は16%で、パーティー予算を減らすと答えたのはわずか6%のみだった。ちなみにパーティーを開く計画があると答えた企業は79%。11月14日に米コンサルティング会社Challenger、Gray & Christmasがまとめた。

 Challengerによると、エネルギーコスト増大と景気成長の鈍化はあるものの、多くの企業は過去最高の利益を出した。90年代後半の「ドットコム」スタイルの派手なパーティーがあっても不思議ではないという。米連邦議会予算事務局によると、税引前の企業利益は今年30%増が見込まれている。第3四半期だけを見ると、S&P 500社の平均年間利益成長率は14%となる見通しだ。これにより13四半期連続の2けた成長達成となり、1992年から1995年の記録と並ぶ。

 増えた予算は、主にアルコールと、社外パーティーに向けられるようだ。Challengerによると、昨年アルコールの提供を予定していた企業は54%だったのに対し、今年は60%へと増えている。また、2005年には社外でパーティーを開いたのは55%だが、今年は66%に増えた。

 企業が年末パーティーの企画に取りかかる時期は年々早まる傾向にある。例えばセントルイスのイベントプランナーHermitage Communicationsは、企業のパーティー予約を4月から始めた。ニューヨークのイベント会社Eric Silvey Entertainmentも、企業の年末パーティーの予約を5月、6月から入れ始めている。ヒューストンのレストランMark's American Cuisineでは、11月20日から1月まで、週末はすべて企業の予約で埋まっているという。

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