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旭山動物園が東京に!? Blu-rayで「恐いぐらいリアル」

» 2006年11月30日 14時42分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 あの旭山動物園が東京・丸の内の地下道に現れた──。といっても本物ではなく、これは動物を撮影したハイビジョン映像。Blu-ray Disc(BD)で再生し、液晶ディスプレイに表示した「旭山ハイビジョン動物園」で、ソニーによるBDのPR企画として11月30日に始まった。

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 JR東京駅の京葉線改札口と、丸の内南口を結ぶ地下道「東京駅アートロード」で、旭山動物園(北海道・旭川市)のホッキョクグマやチンパンジー、キングペンギン、ゴマフアザラシの様子を映すハイビジョン映像を再生。園内の紹介パネルも設置した。

 旭山動物園は、動物の本来の姿を見せる「動態展示」で全国的に知られるようになった。この日は小菅正夫園長がハイビジョン動物園を訪れ、ペンギンが泳ぐときに立てる小さな泡や、シロクマの毛並みまでリアルに再現する映像に感銘を受けた様子。「映像を見てリアルさにびっくりし、恐いとすら思った。水槽のアクリル板に付いた小さな傷や、子どもたちの手あかまで映っている。ちょっとでも磨くのをサボったらばれてしまうね」と笑った。

 小菅園長は以前、映像で動物を見せることにあまり意味はないと思ってたというが、映像のネット配信を始めてから考え方が変わったと語る。

 「生きた動物を目の前で見るのが一番だから、動物映像のネット配信を始めたときも『この画質じゃしょうがない』と思っていた。だが、東京に住むOLさんから『毎朝、動物園のサイトにアクセスして動物たちにあいさつしてから仕事にとりかかっています』という便りをいただいて嬉しかった。今回の企画で、そういう人が増えてくれると嬉しい。映像で見たことをきっかけに、旭山動物園にも足を運んでもらえれば。旭川は意外と近いですよ」(小菅園長)

画像画像 オランウータンのハイビジョン映像に見入る旭山動物園の小菅正夫園長(左)。「動物園では、こんな近距離からはなかなか見られませんよ」。ホッキョクグマは毛並みまでよく分かる

 通路の片側で動物園の様子を展示し、もう片側では、BDで発売される映画や、PlayStation 3、BDドライブ内蔵PCなどを展示。通りがかった多くの人が足を止め、映像に見入っていた。展示は12月17日まで。

画像画像 PS3やPCの展示も

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