矢野経済研究所はこのほど、PC・携帯向けSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の市場規模に関する調査結果を発表した。2006年度は60億2000万円で、2009年度には554億4000万円まで伸びると予測。主力は広告だが、広告以外の収入の割合も伸びていく見込みだ。
過去の市場規模は、2004年度は1億7000万円、2005年度は13億7000万円だったと推計した。
広告売り上げは、2006年度が51億5000万円、2007年度が125億7000万円、2008年度が258億5000万円と、年々倍増以上のペースで推移し、2009年度に377億3000万円に達すると予測している。
広告は今後、単純なバナー広告から、属性・行動ターゲティング広告、コミュニティー広告などに移行していくと予測。携帯SNSではGPSと連動した地域広告の採用が考えられるとしている。
広告収益以外の比率が年々増しており、2004年度は11.8%、2005年度は14.6%を占めていた推計。2006年度は14.5%に伸び、2007年度以降は3割を超える比率で推移すると予測している。
広告以外の収益源としては、オプション機能の有料サービスやデジタルアイテム販売がすでに行われているほか、今後はSNS内ECの展開や、マーケットリサーチ、企業タイアップのオフ会ビジネス、金融サービスなどポータル機能の導入などが考えられる。
調査は8月から11月にかけ、SNS事業者15社とネットユーザー9895人、SNSユーザー600人に対して行った。
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