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米年末商戦、一番売れているのは?

» 2006年12月05日 12時51分 公開
[ITmedia]

 米年末商戦の序盤に最も売れたのは液晶テレビだった。NPD Groupが12月4日に報告した。

 同社が集計した小売りデータによると、ブラックフライデー(感謝祭の翌日の金曜日。今年は11月24日)の週のテクノロジー製品の売上高は2005年から約12%伸び、20億ドルを超えた。良いスタートと言えるが、伸び率は2004年から2005年にかけての15.4%を下回っている。これは一部カテゴリーでの製品価格の下落によるものだと同社は説明している。

 最も宣伝され、売れている製品は液晶テレビとプラズマテレビで、30インチ以上の液晶テレビは売上高が208.5%、販売台数が297%増えたという。30インチ未満の液晶テレビは売上高が26%、販売台数が86%増えた。プラズマテレビは売上高が63%、販売台数が140%増加した。

 薄型テレビは積極的に宣伝されており、2006年の年末商戦で初めてブラウン管テレビの売り上げを超えたという。

テレビの販売シェア(台数ベース)と平均価格
シェア 平均価格
2005年 2006年 2005年 2006年
液晶 26.3% 48.8% 599ドル 558ドル
プロジェクション 7.8% 7% 1598ドル 1291ドル
プラズマ 5.2% 10.1% 2139ドル 1451ドル
ブラウン管 46.4% 21% 189ドル 165ドル
コンボタイプ(ビデオデッキ内蔵型など) 11.2% 13% 213ドル 167ドル

 薄型テレビのほかによく売れたのはノートPCだった。2005年と比べて売上高は約35%、販売台数は約64%拡大した。PC全体の販売台数の伸び率は31%だった。

 フラッシュメモリ、USBドライブ、HDDなどストレージも好調で、販売台数はそれぞれ76%、93.5%、58.5%増加した。GPSナビゲーションも販売台数が607%と大幅に伸びた。

 MP3プレーヤーは減速が見られたものの、それでも2005年よりも売上高を約14%、販売台数を26%伸ばしている。デジタルカメラは売上高が13%、販売台数が26%伸びた。

 「全体的に見ると、特に伸びているカテゴリーへの偏りが見られる。売れ筋カテゴリートップ5の売上高が全体の45%を占めており、これらカテゴリーを除外した場合、2005年からの伸び率は6%になる」とNPD Groupの副社長ステファン・ベイカー氏は述べている。

2006年の売れ筋カテゴリートップ5
カテゴリー 売上高 全売上高に占める割合 2005年平均価格 2006年平均価格
液晶テレビ 2億7500万ドル 13.2% 599ドル 558ドル
ノートPC 2億500万ドル 9.8% 852ドル 701ドル
デジタルカメラ 1億8200万ドル 8.7% 182ドル 163ドル
プラズマテレビ 1億4800万ドル 7.1% 2139ドル 1451ドル
MP3プレーヤー 1億2300万ドル 5.9% 123ドル 111ドル

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