米年末商戦の序盤に最も売れたのは液晶テレビだった。NPD Groupが12月4日に報告した。
同社が集計した小売りデータによると、ブラックフライデー(感謝祭の翌日の金曜日。今年は11月24日)の週のテクノロジー製品の売上高は2005年から約12%伸び、20億ドルを超えた。良いスタートと言えるが、伸び率は2004年から2005年にかけての15.4%を下回っている。これは一部カテゴリーでの製品価格の下落によるものだと同社は説明している。
最も宣伝され、売れている製品は液晶テレビとプラズマテレビで、30インチ以上の液晶テレビは売上高が208.5%、販売台数が297%増えたという。30インチ未満の液晶テレビは売上高が26%、販売台数が86%増えた。プラズマテレビは売上高が63%、販売台数が140%増加した。
薄型テレビは積極的に宣伝されており、2006年の年末商戦で初めてブラウン管テレビの売り上げを超えたという。
シェア | 平均価格 | |||
---|---|---|---|---|
2005年 | 2006年 | 2005年 | 2006年 | |
液晶 | 26.3% | 48.8% | 599ドル | 558ドル |
プロジェクション | 7.8% | 7% | 1598ドル | 1291ドル |
プラズマ | 5.2% | 10.1% | 2139ドル | 1451ドル |
ブラウン管 | 46.4% | 21% | 189ドル | 165ドル |
コンボタイプ(ビデオデッキ内蔵型など) | 11.2% | 13% | 213ドル | 167ドル |
薄型テレビのほかによく売れたのはノートPCだった。2005年と比べて売上高は約35%、販売台数は約64%拡大した。PC全体の販売台数の伸び率は31%だった。
フラッシュメモリ、USBドライブ、HDDなどストレージも好調で、販売台数はそれぞれ76%、93.5%、58.5%増加した。GPSナビゲーションも販売台数が607%と大幅に伸びた。
MP3プレーヤーは減速が見られたものの、それでも2005年よりも売上高を約14%、販売台数を26%伸ばしている。デジタルカメラは売上高が13%、販売台数が26%伸びた。
「全体的に見ると、特に伸びているカテゴリーへの偏りが見られる。売れ筋カテゴリートップ5の売上高が全体の45%を占めており、これらカテゴリーを除外した場合、2005年からの伸び率は6%になる」とNPD Groupの副社長ステファン・ベイカー氏は述べている。
カテゴリー | 売上高 | 全売上高に占める割合 | 2005年平均価格 | 2006年平均価格 |
---|---|---|---|---|
液晶テレビ | 2億7500万ドル | 13.2% | 599ドル | 558ドル |
ノートPC | 2億500万ドル | 9.8% | 852ドル | 701ドル |
デジタルカメラ | 1億8200万ドル | 8.7% | 182ドル | 163ドル |
プラズマテレビ | 1億4800万ドル | 7.1% | 2139ドル | 1451ドル |
MP3プレーヤー | 1億2300万ドル | 5.9% | 123ドル | 111ドル |
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