ITmedia NEWS > 社会とIT >

回収の電池は三洋子会社製、工程に問題

» 2006年12月07日 17時48分 公開
[ITmedia]

 NTTドコモが三菱電機製「D902i」用電池パックの一部約130万個を回収・交換する問題で、三洋電機は12月7日、同社子会社の製造工程上の問題で不具合が生じたことを明らかにした。

 交換の対象となるのは、D902i用の電池パック「D06」のうち、2006年5月以前に製造された約130万個。NTTドコモが同日、異常発熱により破裂する場合もあるとして回収・交換を発表した(関連記事参照)

 製造したのは三洋とジーエス・ユアサインダストリーが共同出資する三洋ジーエスソフトエナジー(京都市)。三洋によると、製造工程上の問題により、電池内部の電極板が変形する場合があり、電池内部で電極板と絶縁シートが接触することで、絶縁シートが損傷する場合があるという。

 絶縁シートが損傷すると、パックにきずやへこみがつく程度の衝撃を外部から受けた場合に、電池内部で短絡が発生しやすくなるという。短絡すると異常発熱し、破裂に至るおそれがある。

 三洋ジーエスソフトエナジーは問題を改善する対策をとるとともに、NTTドコモ、三菱電機と連携して対応しているという。

 三洋電機の連結業績に与える影響は「現在精査中」としている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.