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AmazonがWikiaに出資

» 2006年12月08日 07時11分 公開
[ITmedia]

 Amazon.comがWikiを活用したユーザー投稿型情報共有サイトWikiaに出資したことが明らかになった。Wikiaは12月6日、第2ラウンドの増資の完了を発表。金額は非公開だが、全額がAmazon.comによる出資だという。Wikiaは今年、ベンチャーキャピタルや、マーク・アンドリーセン氏、伊藤穣一氏などのエンジェル投資家の出資により、第1ラウンドの増資(400万ドル)を完了しているが、事業法人からの出資を受けるのは今回が初めてとなる。

 Wikiaは、オンライン百科事典Wikipediaの創始者ジミー・ウェールズ会長らが2004年に開始したサービス。政治や心理学、人気テレビ番組「Lost」など、百科事典では取り上げない話題や項目について、Wikiを使ってユーザー同士が情報を投稿、編集、共有できる。

 Amazon.comのジェフ・ベゾスCEOは、「Amazonは、顧客により多くの情報を提供することが重要と認識してきた」とコメント。Wikiaを「ユーザー生成コンテンツに変革をもたらした」と評し、今回の出資により「Wikiaのようなサイトの成長をサポートしたい」としている。Wikiaのウェールズ会長は「Amazonのサポートにより、世界中の多くのコミュニティーに対し、より広範なサービスを提供できる」とコメントしている。

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