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» 2007年01月16日 13時55分 UPDATE

「音楽の次は映像」――ワンセグ端末を大量投入・KDDI小野寺社長

auの春モデルは、10機種中7機種がワンセグ携帯だ。「音楽に加え、映像にこだわるという“次のステップ”に進んでいる」と小野寺社長は語る。

[岡田有花,ITmedia]
画像 Media Skinを手にする小野寺社長

 KDDIは1月16日、2007年春モデル10機種を発表した。ワンセグ端末を7機種一気に投入し、これまで同社の訴求ポイントだった「音楽」「デザイン」に「映像」を加える。ディスプレイの高品質化にも取り組み、「映像にも徹底してこだわる」と同社の小野寺正社長は語る。

 番号ポータビリティ(MNP)を控えた昨年秋、auは過去最大規模の17機種を投入し、MNPの第1ラウンドを制した。春モデルの10機種はそれに続く規模。昨年9月以降で計31モデルをそろえたことになる。「1人1人に満足いただける多彩なラインアップだ」(小野寺社長)

 音楽関連機能の強化や、au design projectのコンセプトモデル「Media Skin」の投入などデザインの強化といった既存のアプローチに加え、7機種でワンセグに対応したのが特徴。映像品質を前面に押し出す。

 「音楽に加え、映像にこだわるという“次のステップ”に進んでいる」――春モデルの方向性を小野寺社長はこう表現する。auは2005年12月に他社に先駆けてワンセグ携帯を投入。ワンセグ携帯の累計契約者数は12月末に147万を突破し、ニーズが高まっているという。

 ワンセグ対応機種では、ディスプレイの高品質化に取り組んだ。26万色表示・QVGAのカラー有機ELディスプレイをMedia Skinに搭載。QVGA有機ELを搭載した携帯電話は世界初といい「美しい映像を楽しんでもらえる」と小野寺社長は胸を張る。高性能なIPS液晶を搭載した機種も3機種ラインアップした。

 ワンセグ携帯を7機種を一気に投入することで「お気に入りの薄さ、画面サイズが必ず見付かる」(商品企画本部長の井上正廣氏)というコンセプトだ。井上氏は「ワンセグ機種への希望はすべて対応していきたい」とし、テレビ出力やタイムシフト再生対応、長時間視聴といった特徴をアピールした。

画像 Media Skinをデザインしたデザイナーの吉岡徳仁さんは「携帯は人体に近いプロダクトなのに柔らかいものがないことに気付き、もっと感覚に訴えるデザインを心がけた。第2の皮膚と言うべきデザイン」と語る

 音楽検索機能「Lismo Music Search」を強化するなど音楽関連の機能も充実させた。外部機器との連携も強化し、FMトランスミッターやテレビ出力対応機種をラインアップした。

 デザインは、秋冬モデルに続いてウォーターデザインスコープ代表の坂井直樹氏が総合ディレクションを担当した。「携帯のデザインについてユーザーはシビアになっており、多様化・細分化している。今後は成熟したデザインも求められていくだろう」(坂井氏)。

 小野寺社長は、Media Skinを含むau design projectの4機種がニューヨーク近代美術館のコレクションに選定されたことを紹介し「とても嬉しい」と語った。

「携帯市場、『先行きがない』は間違い」と小野寺社長

 MNPが始まって約3カ月。「auは順調な滑り出しとなり、純増数は3年連続でトップ」と小野寺社長は胸を張る。一方で、ユーザーの純増数は伸び悩み、市場は飽和しつつあるとも言われるが、小野寺社長は「市場の拡大の余地は大きい」と語る。

 「携帯マーケット全体がシュリンクするのは当然。auは、個人マーケットでシェアをとると同時に、新しいマーケット、法人向けビジネス携帯をそろえている。また、携帯電話機の形ではない、モジュールタイプのものも広がりつつある。個人市場だけを取って『先行きがない』という言い方は間違い。まだまだ携帯ビジネスは拡大の余地が大きい」(小野寺社長)

 MNP後の戦略を聞かれると「MNPは導入された後も永遠に続くもの。MNPをやるからどうする、ではなく、今までやってきたことを継続的にやっていく」と語った。

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