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負債30億円 「PC-SUCCESS」破産申し立て

» 2007年02月01日 13時00分 公開
[ITmedia]
画像 秋葉原のサクセス本店には破産手続きの開始を申し立てるという内容の文書が=31日午後11時40分ごろ

 帝国データバンクによると、PCショップやECサイト「PC-SUCCESS」を運営するサクセス(東京・秋葉原)は1月31日付けで事業を停止し、2月1日に自己破産を申請した。負債総額は約30億円。サクセス本社には1月31日夕方ごろから、同月末締めの支払いがないことを不審に思った債権者が詰めかけ、もぬけの殻となった社内に立ち入るなど一時騒然とした(関連記事参照)

 同社は1999年8月に、ラオックス「ザ・コンピュータ館」初代店長だった杉浦敏雄氏が設立。PC周辺機器や家電などをネットを中心に販売し、徹底した低価格攻勢で知名度を向上させた。近年はDVDソフトや書籍ダウンロードにも手を広げ、商品点数は約35万点、月間利用者数は400万人を超える規模となっていた。

 2002年10月期に約54億8400万円だった年間売上高は、2003年10月期には約108億900万円に、2005年10月期には約180億5500万円にまで伸長した。ただ財務内容がぜい弱な上、昨年秋口には決算の一部に不明瞭な点があることが分かり、金融機関への返済も滞っていた。

 このため昨年9月に会長職だった創業者の杉浦氏が再び社長に就任。経営を立て直すべく取引先に支援を要請していた。一部支援資金を得たが抜本的な改善には至らず、更なる支援要請を続けたが、交渉が難航。1月末の決済が困難となり、自己破産を決めた。

 

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