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VeriSign、インフラ強化計画「Project Titan」を発表

» 2007年02月10日 08時24分 公開
[ITmedia]

 米VeriSignは2月8日、インフラを2010年までに現在の10倍に拡張する「Project Titan」計画を発表した。同社は今後3年間で、DNSクエリー処理能力を現在の1日4000億件から4兆件に、帯域を20Gbpsから200Gbpsへと拡張する。現在の1日当たりのクエリー処理件数は平均240億件という。

 またRIRS(Regional Internet Resolution Sites)を2010年までに100カ所以上に増やし、.comおよび.netインフラを拡張する。現在、韓国、中国、ブラジル、ケニア、エジプトなど20カ所に配置しているが、インド、ドイツ、チリ、南アフリカなどへの拡張を予定している。

 VeriSignはインターネットトラフィックを効率的に管理するため、現在新たなネットワーク運用センターを米国と欧州に建設中だ。これにより、データセンター容量を拡張し、管理能力を向上させ、特定地域を狙ったサイバー攻撃対策を強化する。

 業界予測によると、インターネット利用者数は2010年までに現在の約倍の18億人に達する見通し。20億人に上ると見られる携帯電話利用者の大半が携帯経由でWebにアクセスし、相当数の世帯がVoIP電話やIPテレビへ切り替えると見込まれている。

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