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» 2007年02月23日 19時46分 UPDATE

分子1つの形と動きを動画撮影 世界初成功

「分子模型を見るがごとくに分子の形の変化を観察する」という研究者の夢が実現。カーボンナノチューブに閉じこめた単分子の形と動きを直接観察し、動画撮影することに東大・JST・産総研が世界で初めて成功した。

[ITmedia]
photo 1分子の形の変化(ニュースリリースより)

 東京大学、科学技術振興機構、産業技術総合研究所は2月23日、有機分子の1つ1つの形と運動を直接観察することに世界で初めて成功したと発表した。「これまで誰も見たことがなかった」分子の動きを電子顕微鏡で観察し、約1分の動画として撮影した。成果は米科学誌「Science」で公開する。

 直径1.2ナノメートルのカーボンナノチューブ(CNT)に、観察対象にする特殊設計の分子を閉じこめ、透過型電子顕微鏡(TEM)で観察すると、分子が動く様を秒単位で直接画像化できることが分かった。CNT内で分子の鎖がゆっくり回転したり、分子が秒速10ナノメートル程度で前後に運動する様子を観察できた。

 「分子模型を見るがごとくに有機分子の形の変化を観察する」という「研究者の長年の夢」を実現し、「さまざまな有機分子や無機分子に適用し、これまで知られていなかった分子一つ一つの挙動の解明に役立つ」と期待している。

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