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“2ちゃんねるそっくり”掲示板放映 TBS「担当者が作成」

» 2007年03月13日 21時29分 公開
[ITmedia]

 東京放送(TBS)は3月13日、格闘技番組で「ファンの声」などとして紹介したネット掲示板の映像について、「番組担当者が作成したもの」だったことを明らかにし、「紛らわしい映像で、視聴者に迷惑をかけた」と謝罪した。

 「2ちゃんねる」(2ch)などでは、映像を見たユーザーから「実在しない掲示板では」などと疑問の声が相次いでいた。TBSは「ねつ造ではない」と否定し、今後は「イメージ映像であることを明確に表示するよう厳しく指導していく」としている。

photo ネット上では、映像中の“掲示板”の行間が不自然なことを“検証”する画像も出回った

 映像は、12日に放送した「HERO'S 2007 開幕戦」で桜庭和志選手を紹介する際に流れた。昨年大晦日の試合が相手選手の反則で無効になった問題に絡み、「(桜庭選手が)ファンとともに築き上げてきた戦いの歴史に泥を塗られた」というナレーションとともに、掲示板サイトの書き込みを映した。

 掲示板は2chにそっくりなデザインで、「昔は桜庭に夢中だったのにな。もう一度、夢を見させてほしいな」「秋山もひどいけど、そろそろ桜庭も試合がつまらなくなったね」「桜庭さん、がっかりです……メイン失格」といった書き込みがあった。

 だがこれを見た視聴者が2chに疑問を書き込んだ。「ハンドルネームが『通販さん@賛成です』となっているのに格闘技を語るのはおかしい」「『通販さん@賛成です』でGoogle検索しても、1件もヒットしない」(3月13日現在)、「2ちゃんねるなら行間は等間隔に入るはずだが、画面の行間はバラバラ」「12月31日に行われた試合についての話なのに、書き込みはすべて1月13日。にも関わらずレスが数秒間隔というハイペースで付いている」「2ちゃんねるの書き込みではあまり見られない、句読点がしっかり入っている」──といった不自然な点を相次いで指摘し、「TBSによるねつ造では」と“祭り”になっていた。

 TBS広報部はITmediaの取材に対し、「映像は、桜庭選手に対するファンの声がインターネットの掲示板に掲載されたイメージを伝えるために、番組担当者が作成したもの」と実在の掲示板でないことを認めた。その上で「視聴者の方々に、実在する掲示板であるとの誤解を与えかねない表現だったと考えているが、ねつ造したものではない」と釈明した。

 さらに「紛らわしい映像で、視聴者の方々及び関係者の方々にご迷惑をおかけしたことをお詫びする」と謝罪し、「今後はイメージ映像であることを明確に表示するよう、厳しく指導する」とコメントしている。

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