ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

FTC、Rambusへの「ロイヤリティ上限設定命令」の一部を猶予

» 2007年03月21日 07時46分 公開
[ITmedia]

 米連邦取引委員会(FTC)が米Rambusに対し、ロイヤリティに上限を設定するよう求めた是正命令の一部が猶予となったことが、Rambusの3月19日の発表で明らかになった。FTCはまた、是正命令は過去にさかのぼって適用されるものではないことを明確にしたという。

 FTCは2月5日、Rambusが独禁法に違反したとして、ライセンス供与の際にRambusが相手企業に求めるロイヤリティに、上限を設定するよう要求(2月6日の記事参照)。ロイヤリティの率を、DDR SDRAMについては最高で0.5%、SDRAMについては最高0.25%、DDR SDRAMメモリコントローラーでは最高1.0%、などと定めていた。

 今回の猶予によりRambusは、命令の猶予期間中、DDR SDRAMおよびSDRAMについて、FTCが定めた上限以上のロイヤリティを課すことができる。ただし、上限を上回る額は、まず第三者預託の口座に入金され、控訴裁判所の決定に従って分配されることになるという。

 FTCはまた、2月に出した是正命令の範囲を明確化。是正命令が出される以前の技術使用に対するロイヤリティや、既に徴収済みだったロイヤリティは、「上限」適用の対象外だという。

 Rambusは、FTCの是正命令の全体を不服として、控訴する構え。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.