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「脆弱性対応で群を抜くWindows Vista」――MS幹部が検証結果発表

» 2007年03月23日 10時52分 公開
[ITmedia]

 正式リリース後90日間の脆弱性対応状況を見ると、Windows VistaはLinuxやMacよりもはるかに優れている――。米Microsoftのセキュリティ担当幹部がこんな検証結果を発表した。

 報告書を発表したのはMicrosoftセキュリティ技術部門の戦略ディレクター、ジェフ・ジョーンズ氏。Windows Vistaが2月28日で企業向けリリースから3カ月の節目を迎えたことを受け、Windows XPおよび他社のワークステーションOSとの間で脆弱性対応状況を比較・検証した。

 比較に使ったのはRed Hat、Ubuntu、NovellおよびAppleのワークステーションOS。それぞれリリース後最初の90日間の脆弱性発見・対応状況を調べた。

 この報告によると、Windows Vistaは最初の90日で発見された脆弱性が5件。うち1件は修正され、4件が未修正となっている。

 Windows XPはリリースから90日の時点で修正された脆弱性が14件、未修正は4件だった。

 これと比べるとRed Hat、Ubuntu、NovellのLinuxはいずれも脆弱性の件数が多く、最多の「Red Hat Enterprise Linux 4 Workstation」の場合、リリース後90日の時点で181件が修正され、未修正は85件となっている。

 AppleのMac OS X 10.4は、リリース後90日の時点で修正20件、未修正17件。「同社の宣伝文句とは裏腹のデータ」だと報告書は言い添えている。

 この検証結果を受け、「Windows VistaはWindows XPよりも脆弱性に関する実績が向上し、競合するOSに比べるとはるかに優れていることが分かった」とジョーンズ氏は結論付けている。

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