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ネットプライス、今期も最終赤字に リストラへ

» 2007年04月27日 04時14分 公開
[ITmedia]

 ネットプライスドットコムは4月26日、2007年9月期の連結業績予想を下方修正し、最終損益が18億円の赤字になる見通しだと発表した。前回予想は損益とんとん(0円)だった。主力のギャザリング事業が不振で、最終赤字だった前期から好転しなかった。改善に向け、希望退職の募集など、リストラに踏み切る。

 修正後予想は、売上高が125億円(前回予想から25億円減)、経常損益は14億円の赤字(前回予想は3億円の黒字)。

 同社によると、ギャザリング事業で売上拡大を急いでいたため、(1)商品の先行確保や品ぞろえの拡充が在庫増大を招く、(2)固定型の広告宣伝の拡大、(3)人員の恒常的増加──という高コスト状態に陥った。ギャザリングは購入希望者をネットで募るため、自社で「持たない」ことが特徴だったが、これをいかせずに一般的なストック型小売りビジネスにシフトしてしまったことが不振の原因だと分析している。

 このため希望退職を募るなどして人件費を4割カットし、広告宣伝・販促費も半分削るなどし、月間8000万円の固定費削減を図る。また不良在庫の一括償却や、在庫保有を前提としたシステム開発費なども償却する。グループ内の不採算事業も撤退する。今後はユーザー参加によるフロー型のネット事業を再構築していくとしている。

 不振に陥った責任を取り、佐藤輝秀社長兼グループCEO(最高経営責任者)の報酬を半年間、全額カットする。

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