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» 2007年05月14日 15時44分 UPDATE

“日本版Twitter”に迫る――“ユルさ”が売りの「もごもご」

Twitterの流行を受け、国内でも似たサービスが次々にリリースされている。その1つ「もごもご」は、Twitterよりも“ゆるい”コミュニケーションが売りだ。

[岡田有花,ITmedia]

 「仕事中」「ご飯食べてる」など、自分が今何をしているかを短いテキストで入力し、ユーザー同士が緩くつながるコミュニケーションツール「Twitter」が、3月ごろから流行している。米Obviousが開発した英語サービスだが、日本語を書き込むこともでき、読者をそれほど気にせず更新できたり、見知らぬ人とでも気楽にリンクできたりする点が、SNSやブログの濃いコミュニケーションに疲れたユーザーに受けているようだ。

 こういったサービスは「ミニブログ」とも呼ばれ、国内でも続々と登場している(関連記事1)(関連記事2)。ドラゴンフィールドが運営する「もごもご」もその1つ。「Twitterよりもさらに“ゆるい”コミュニケーションを目指した」と、同社執行役員の野口竜司さんは開発の狙いを語る。

日本人向けに「あしあと」も

画像 もごもごトップページ

 もごもごは、「いま、なにしてる?」という質問に答える形で、今の状況をひとことコメントとして更新していくツール。Twitterと同様、気になるユーザーがいれば相手の承認なしに友人登録でき、そのユーザーのコメントがマイページに更新される。

 Twitterにない機能もいくつか付けた。ひとことコメントにレスを付けられる機能や、プロフィールにタグを付け、同じタグのユーザーとリンクできる「もごリンク」、自分のページにアクセスしたユーザーが分かる「あしあと」などだ。

 タグはユーザーが自由に付けられる。「東京」「京都」といった地名や「パソコン」「写真」といった趣味のほか、「登録ご自由に」「友人募集」など友人登録を募る内容のものも。「『登録ご自由に』というタグは想定していなかった。ユーザーが新しい使い方を生み出してくれる」

 Twitterで「@記法」と呼ばれている、特定のユーザー同士が直接メッセージのやりとりをできる機能はあえて付けなかった。「@記法はメールと変わらない。がっつりと友人関係を作るのではなく、“ゆるく”話して、“ゆるく”返してもらえるものにしたい」と考えていたためだ。

画像 携帯電話用の画面

 もごもごという名前やひらがなのロゴも“ゆるさ”を意識した。手書き風ロゴの雰囲気は、「ニコニコ動画」のデザインを参考にしたものだ。「ニコニコ動画のファンなんです。(メールマガジン配信の)まぐまぐ、ニコニコ、もごもご、と並び称されたい」

 携帯電話からの閲覧・投稿にも対応した。「携帯は身に付けるデバイスで、いつでもどこでも使えるユビキタスなツール。いずれは携帯からの利用をメインにしたい」。携帯対応にすることで、PCよりも幅広い世代が利用してくれると期待する。「世代を越えてみんなにもごもごしてほしい」

なぜ今、Twitter日本版なのか

画像 「もごもごを流行語大賞にしたい」と野口さん。Web2.0 ExpoのTシャツに「もごもご」と書き込んだ

 同社は1995年に、国内初のディレクトリ型検索エンジンという「ジャパンサーチエンジン」を提供する企業としてスタートした。一部事業を別会社に分離して展開するなどして成長してきたが、2006年に改めてメディア事業に注力しようと決め、動画ブックマークサイト「DOGGA(ドガッ)」や、DOGGAをWiiからの閲覧に対応させた「DOGGAWii(ドガウィー)」などメディアサービスを始めた(関連記事参照)

 もごもごは、Twitterの流行を見て「日本語版を作ろう」と4月上旬に開発を始めた。とはいえ当初、野口さんはTwitterをどう使っていいかよく分からず、ブームを懐疑的に見ていたという。

 だがちょうど同じころに米サンフランシスコで開かれたイベント「Web2.0 Expo」(O'Reilly Mediaと米CMP Technologyが主催、AmazonやGoogle、Six Apartなどが講演)に参加した際、参加者の多くが会場でTwitterを利用していたり、ロビーの大画面で著名人のTwitter画面が公開されていたりして改めて流行を確認。もごもごの開発にも力を入れ始めたという。

独自の広告モデルも

 5月14日現在、会員数は約1600人で、1人あたりの1日平均書き込み数は7。今後は、ユーザーの声を聞きながら機能を追加していく予定だ。

 携帯電話向け機能を特に強化する計画で、GPSと連動して今いる場所を表示できる機能や、携帯からの画像・動画投稿に対応する機能などを追加していく。

 性急なビジネス化は考えていないが、広告掲載は検討している。「サイトに貼り付けるだけの従来の広告にはあまり興味がない」と野口さんは語り、企業の新商品でアカウントを取ってもらって告知メッセージを更新するなど、もごもごでしかできない広告展開の手法を模索していく。

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