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オンラインでのアパレル売り上げ、PCを上回る――米調査

» 2007年05月15日 08時04分 公開
[ITmedia]

 今年で10回目のShop.org主催、Forrester Researchによる「The State of Retailing Online 2007」調査で、昨年米国人はオンラインショッピングにおいて、PCよりもアパレルを購入したことが明らかになった。調査開始以来、初となる。

 170社のオンライン小売業者を対象とした同調査では、アパレル(アクセサリー、靴を含む)分野の2006年のオンライン売り上げは183億ドルで、2007年には221億ドルに達する見通しという。2007年、オンライン売り上げ全体の10%をアパレルが占める見通しだ。

 報告書によると、オンラインアパレル業界は、新規事業者の参入、送料を無料にしたり返品しやすくするなどのサービスにより売り上げを拡大。またアパレルサイトは、ズームや角度の変更、色の変更などが可能な技術を取り入れて商品を見やすくし、顧客がオンラインで購入しやすい環境を構築した。

 旅行関連を除外すると、オンライン売り上げの首位を長く維持してきたPC関連は、2006年の売り上げ額172億ドルで2位となり、3位は自動車および自動車部品(167億ドル)、家具(100億ドル)と続く。

 旅行関連を含む2007年のオンライン売り上げは、前年対比18%増の2591億ドルとなる見込みだ。旅行関連を除くと1745億ドルとなる。2006年のオンライン売り上げは前年比25%増の2199億ドル、旅行関連を除くと29%増の1465億ドルだった。

 オンライン市場は現在も成長途上にある。その1つの証拠として、調査回答者の83%は「黒字だった」と回答、78%は「2005年よりも黒字幅が増えた」と答えている。

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