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» 2007年05月23日 18時37分 UPDATE

楽天、ブラウザベースのメッセンジャー公開 新会社で運営

楽天がブラウザから利用できるインスタントメッセンジャーを公開した。携帯電話にメールでメッセージを送れる機能も備えている。専業の100%子会社を設立するほど力が入っている。

[岡田有花,ITmedia]

 楽天は5月23日、独自開発の「楽天メッセンジャー」β版を公開し、インスタントメッセンジャー事業に参入した。Webブラウザで利用でき、携帯電話のメールにメッセージ送信する機能などを備えたのが特徴。メッセンジャー専業の100%子会社を設立した上で展開する力の入れようで、「楽天市場」などのユーザーベースをいかしてメッセンジャーを利用したことがないユーザー層にも普及を目指す。

画像 楽天メッセンジャー

 楽天メッセンジャーは、最大4人までのテキストチャットと、1対1の音声チャットがブラウザ上で可能だ。音声コーデックにはIP電話でよく使われる「G.711」を採用し、高音質に通話できるようにした。

 「退席中」など今の状態を設定できるプレゼンス機能や、ハンドルネームの隣に短いテキストを書き込んでおける機能など、メッセンジャーの基本機能を備えた。

 携帯電話との連携機能も備えた。ステータスを「ケータイ受信可能」に設定しておけば、メッセージを携帯電話にメールで受信でき、そのまま返信すれば相手のメッセンジャー画面に反映される。同社によると、携帯メールでメッセージ受信できるメッセンジャーは国内初。

 楽天IDがあれば無料で利用できる。同社のSNS「楽天リンクス」(会員80万人、ブログ会員と共通)と連携しており、リンクスのユーザーページから友人のオンライン状態を確認し、ワンクリックでチャットを始められる。

 フリービットから技術提供を受け、楽天本社で開発した。対応OSはWindows XPのみで、ブラウザはInternet Explorer 6.0 SP2以上。最初の利用時にActiveXのインストールが必要。

なぜ今、あえてメッセンジャーなのか

 サービスと同名の新会社「楽天メッセンジャー」は資本金2億円で4月27日に設立。ネットサービス1つのために会社を設立するのは異例だが、板場雅裕社長は「楽天グループがメッセンジャー事業に力を入れていこうという思いの表れ」と説明する。

画像 「いずれは国内ナンバーワンサービスになりたい」と板場社長

 チャットサービスは、国内では「MSNメッセンジャー」(560万ユーザー)、「Yahoo!メッセンジャー」(ユーザー数非公開)などがそれぞれ90年代末からサービスを始めている。グローバルでは「Skype」がユーザーを増やしており、3月時点で約2億人が登録している。強力なプレイヤーが多数ひしめく市場に今、あえて参入する理由を板場社長はこう説明する。

 「ブロードバンドが普及し、メッセンジャーを利用できる環境が整った。国内では利用が伸びていないサービスもあるが、海外ではSkypeが急成長している。海外でこれだけ普及していて、国内だけ普及しないということはないだろう」

 メッセンジャーを利用したことがないユーザー層にも訴求すべく、「楽天市場」「楽天証券」などグループの他サービスとの連携を検討する。例えば、楽天市場の店舗に音声通話で問い合わせができる機能などの追加を検討していく。

 オープンから半年〜1年ほどβ版として運営し、その後正式版を公開してビジネス化する計画だ。広告モデルを想定しているが、広告以外の収益源も検討するとしており、β公開中にビジネスの可能性を探っていくという。

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