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QUALCOMM対Broadcom訴訟、まずはBroadcomが一勝

» 2007年05月30日 09時40分 公開
[ITmedia]

 米QUALCOMMと米Broadcom間の特許訴訟で、カリフォルニア州サンタアナ連邦地裁の陪審は5月29日、QUALCOMMがBroadcomの特許3件を侵害したとする評決を全員一致で下した。特許侵害は意図的だとして、QUALCOMMに対し1964万ドルの罰金支払いを命じている。

 両社間では、特許侵害をめぐり多数の訴訟を争ってきた。和解が成立したり取り下げられた訴訟もあるが、今回判決の出たサンタアナ連邦地裁や、国際貿易委員会(ITC)で係争中の特許侵害訴訟は継続中となっている。

 Broadcomでは、陪審評決を「大変嬉しく思う」とコメント。ITCでもQUALCOMMによるBroadcom特許侵害が認められているとして、今回の判決が「QUALCOMMのBroadcom特許侵害が、広い範囲に及ぶことを裏付けるもの」としている。サンタアナ連邦地裁に対しては、罰金に加え、QUALCOMMに対する差し止めも求めていく予定。一方のQUALCOMMは、この評決に対し異議申し立てを行う予定で、「必要があれば上訴する」としている。

 サンタアナ連邦地裁では、判決後の申し立て手続きなどに関し、6月18日に審問を開く予定。またITCでは、6月7日までにQUALCOMMに対する是正措置の決定が行われる予定となっている。

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