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松下、レンジや冷蔵庫で発火のおそれ 300万台を無償修理

» 2007年05月30日 22時13分 公開
[ITmedia]

 松下電器産業は5月30日、1988年12月から2001年12月までに製造した電子レンジと冷凍冷蔵庫、衣類乾燥機・計25機種、約300万台について、発火のおそれがあるとして、無償で点検・修理を行うと発表した。

 対象となるのは、電子レンジ12機種約193万台と、冷蔵庫5機種約30万台、乾燥機8機種約78万台。一昨年に起きた同社製石油暖房機による死亡事故を受け、偶発的と判断していた過去の発火事故を再調査した結果、共通の事故原因を特定したため点検・修理を決めた。

 電子レンジは1988年12月から1993年12月に製造した「NE-AB50」「NE-AT66」「NE-A555」「NE-AT70」「NE-P300」「NE-P500」「NE-A575」「NE-OT1」「NE-AC50」「NE-AC60」「NE-OT2」「NE-AT80」が対象。

 製品の吸気口がほこりなどでふさがれて冷却性能が低下すると、回路の一部が高温になり、発火のおそれがあるという。2001年3月から2007年3月までに、9件の発火事故が報告されていた。

 冷蔵庫は1989年2月から1992年10月に製造した「NR-F40V1」「NR-F40VP1」「NR-F40W1」「NR-G53K1」「NR-F40SP1」が対象。吸気口にほこりがたまって圧縮機周辺が高温になり、壁との距離が近い場合などに発火のおそれがあるという。2001年8月から2006年12月までに5件の発火事故が報告されていた。

 乾燥機は1993年8月から2001年12月に製造した「NH-D40S1」「NH-D45K1」「NH-D45K2」「NH-D40K2」「NH-D45H1」「NH-D45K3」「NH-D40K3」「NH-D45A」が対象。はんだ部の接触不良で火花が発生し、発火につながるおそれがあるという。2000年11月から2007年3月までに9件の発火事故が報告されていた。

 点検・修理の受け付けは、電話とWebサイトで行う。電話は電子レンジが「0120-871-682」、冷蔵庫が「0120-871-337」、乾燥機が「0120-871-399」。土日を含む24時間対応する。

 また、同社が三菱電機にOEM提供した乾燥機「DR-D40C1」「DR-D40L」「DR-D45L」(計約4万台)についても、三菱が無料で点検・修理する。

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