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SBIが「仮想世界」に参入 現実の金融と融合

» 2007年06月06日 21時17分 公開
[ITmedia]

 SBIホールディングスとSBI Roboは、ネット上に仮想世界を構築するための合弁会社を、6月中に設立する。仮想世界でユーザーに経済活動をしてもらい、現実社会の金融活動と連動させた「仮想金融街」を作るとしている。まずは今年度内に2Dの世界を構築。来年以降に3D化する。

 新会社は「SBI Beyond C.」(仮)で、2社とアニメ制作会社の美よんどしい、企画コンサルティング会社のアーカイブゲートの4社で共同出資する。資本金は1億円前後の見込みで、出資比率はSBIホールディングスが52%、SBI Roboが25%、美よんどしいが20%、アーカイブゲートが3%。

 SBI Roboが検索技術や広告配信を担当し、美よんどしい関連会社で「アニマトリックス」「鉄コン筋クリート」製作などで知られるSTUDIO4℃が土地や建物のデザイン、都市デザインを、アーカイブゲートが企画や営業を行う。

 仮想世界の名称は「Cyber MEGADITY」(サイバーメガシティ)で、舞台は東京湾に浮かぶ仮想の島「0区」。07年度内に、まずは2Dの仮想世界を構築する。ユーザーに土地を販売して建物などを建ててもらい、仮想通貨を利用して経済活動できるようにする計画だ。08年以降に都市を3D化するとしている。

 「ロンドンのシティー、ニューヨークのウォール街に匹敵する仮想金融街の創造を目指す」としており、仮想通貨と現実の金融インフラとの統合を視野に入れたサービスを展開するという。初年度10万会員を目指す。

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