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Google、YouTubeの著作権保護ツールについて報告

» 2007年06月15日 11時37分 公開
[ITmedia]

 Googleは数カ月前から著作権付きビデオを識別する技術の改良版を開発しており、そう遠くない将来にこの技術を発表するもようだ。

 同社は6月14日、YouTubeの違法ビデオ対策ツールに関する最近の報道を受け、著作権保護ツールの進捗状況を明らかにした。

 同社は先ごろからAudible Magicの音響指紋技術を実装して、Warner Music、SONY BMG、Universal Musicなどの音楽会社のオーディオコンテンツを識別している。これに加えて、現在特定のビデオを自動的に識別するツールをテストしているという。

 このツールは、アップロードされたビデオから幾つかの視覚的要素を抜き出し、著作権保有者が提供した資料と照らし合わせるというもの。自動判別の精度を高めるのは困難であり、システムの高度な調整が必要という。精度をクリアしたら、次はYouTubeの数百万のユーザーをサポートするスピードと規模が課題になる。Googleは現在、このツールのテストで主要メディア企業の一部と協力している。

 Googleは最後に、コンテンツ管理システムには正確な検出技術が必要だが、パートナーの目的を支援すると同時に高品質なユーザー体験を提供するビジネスルールも必要だとし、「このビデオ識別ツールの導入により、YouTubeはオンラインビデオのリーダーであり、世界中のオリジナルビデオを視聴し、共有する一番の場であり続ける」と結論づけている。

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