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Storm Wormにモバイルマルウェア……F-Secureが上半期のセキュリティ動向報告書

» 2007年06月15日 11時56分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ企業のF-Secureは6月13日、2007年上半期のセキュリティ動向に関する報告書を発表した。攻撃の形態がますます多様化し、消費者や企業、公共組織を標的として、念入りに計画されたセキュリティ攻撃を仕掛ける状況が続いていると概説している。

 1月に猛威を振るったトロイの木馬「Small.DAM」(Storm-Worm)はたった一晩で世界中に感染を拡大、ソーシャルエンジニアリングの手口が高度化している状況が示された。

 フィッシング詐欺では銀行が引き続きターゲットとなり、攻撃側は、コンシューマーのオンラインバンキング利用を継続的に監視するコンテンツフィルタなど、新しい手口を実装するようになっている。

 国内の政治問題がサイバー戦争に発展する事態も発生。エストニアで旧ソ連時代の記念碑移転問題に端を発し、政府やメディアのサイトに大規模なDDoS攻撃が仕掛けられた。

 モバイルマルウェアの活動も過去半年で活発になっている。SMSスパムや、ユーティリティプログラムを装ったトロイの木馬「Viver」が出現したほか、Windows MobileとSymbian S60 3rd Editionを標的とした新手のスパイウェアも報告された。

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