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この1年、株でもっとも儲けたのはB型の男性とO型の女性

» 2007年06月21日 21時41分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 過去1年間の株取引で「プラス」と回答した人は、前回の調査から半減していることが明らかになった。「プラス」になった人は33.2%、「マイナス」は30.1%と、ほぼ拮抗した結果となった。調査をしたジョインベスト証券の小川尚志Web編集室長は「新興市場の売買高が減少したことが要因ではないか」と分析している。売買益は男性が110万9000円から18万5000円に激減したが、女性は39万円から50万4000円に増やし、性別での明暗が分かれた。

 ジョインベスト証券は6月21日、「第2回インターネット株取引の意識と実態調査」を発表した。ネット投資家の投資行動や株取引の意識を明らかにするため、昨年から実施している。ネットで株取引をしている20代〜50代の男女1000人が対象で、調査期間は5月25日から5月28日まで。

過去1年間の株取引はマイナスが増加

ジョインベスト証券の小川尚志Web編集室長

 ネット取引歴は1年未満が14%で、前回の調査から半分以下に減少した。株取引を始めた時の最初の投資金額は、平均で193万3000円から156万8000円となった。保有銘柄は8.0銘柄から7.2銘柄に、売買頻度も10.9回から6.4回に減少するなど、全体に低迷している。その背景として「他の資産に乗り換えた可能性が高い。中でも外国投信に振り替えているかもしれない」(小川室長)と見ている。

 「過去1年間に株取引でどのくらいの損益が出たか」との質問には、前回の調査では「プラス」が60.0%に対し「マイナス」は19.6%と、損をしている人に比べ3倍以上の人が儲けていた。ただ今回の調査では「プラス」(33.2%)、「マイナス」(30.1%)、「損益ゼロ」(19.4%)も5.6ポイント増えた。前回調査時(2006年)の日経平均株価の騰落率は52.7%だったのに対し、今回(2007年)は11.4%だった。損益結果は、年間パフォーマンスの違いを反映したようだ。

過去1年間の損益額、女性のプラスが目立つ

株投資への意欲は減退していない

 昨年の調査で、ボーナス手取り額に対する株投資予定額の割合を“カブナス係数”と名付けた。この夏のボーナス手取り金額の平均は68万1000円で株投資額は12万4000円、そのため“カブナス係数”は18.2%と、昨年の17.5%から微増した。

ボーナス額に対する株投資予定額の割合“カブナス係数”、単位%

 この先1年の株取引利益目標額は、「100万円未満」が23.8ポイント上昇し65%となった。中でも「30万円未満」と回答した人が大幅に増えた。平均値も251万5000円から176万8000円に減少するなど、株式市場の低迷を反映して手堅い目標となったようだ。

 また保有株式の合計時価総額に対する利益目標額の割合を“とらたぬ率”とし、前回調査に引き続き調査している。男性の“とらたぬ率”は7.5ポイント減の38.9%、一方の女性は6.7ポイント増の36.9%で、男女差がほとんどなくなった。損益額が女性の方が上回っていたため、“とらたぬ率”を押し上げたようだ。この結果に対しファイナンシャルプランナーの大竹のり子氏は「個人投資家の中ではまだまだ少数派の女性ですが、彼女たちの投資スタイルに学ぶべき点は意外と多くあるのでは」としている。

現在の保有株式の合計時価総額に対する利益目標額の割合、単位%

星座・血液型と損益の関係

 今回は番外編として「星座・血液型と損益の関係」も調査している。血液型を見ると、B型の男性は最も利益を出しているが、B型の女性はマイナスだった。全体ではO型の男女が、プラスの好結果を出していた。

 星座では「おうし座」がトップで、「いて座」「しし座」「てんびん座」と続いた。一方、マイナスとなったのは「ふたご座」が断トツ、次いで「さそり座」だった。

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