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LED照明、消費者市場での普及はまだ先――米調査

» 2007年07月13日 08時03分 公開
[ITmedia]

 米調査会社のStrategy Analyticsは7月11日、LED照明の世界市場に関する調査予測を発表した。2011年の市場規模は、2006年に比べ21%増となる見通しだが、需要の大半は建築用や作業用、医療用などの用途によるもの。消費者市場への普及が本格的に進むのは、2014〜2015年以降になりそうだという。

 LED照明は従来の照明に比べて消費電力が低く、環境面への配慮から注目されている。環境への関心は消費者の間でも高まっているものの、実際の購買につながるのは「製品の価格が適正なレベルに落ち着く時」だろうとStrategy Analyticsではみている。さらに、価格面などの課題に加えて技術的な問題もあるとStrategy Analyticsは指摘。課題の1つとして、照明器具自体の寿命が来るまで、常に一定の光度を保つのが難しい点を挙げる。

 しかし、こうした課題にもかかわらず、「当面は、自動車や航空業界、医療用などの分野での需要が市場の発展を支えていくだろう」としている。

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