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渋滞をリアルタイム把握 タクシー情報を活用して高精度に

» 2007年07月24日 19時16分 公開
[ITmedia]

 日立製作所オートモティブシステムグループはこのほど、タクシーから無線を通じて集計した位置情報や走行状況のデータに基づき、道路の渋滞状況をほぼリアルタイムに把握して提供するサービスを開発した。10月から携帯電話向けサイトを通じて一般ユーザーに提供する。

 タクシーの車両ごとのIDや緯度・経度など数千台の情報を30秒間隔で取得して集計し、走行状況などから渋滞を把握。5分間隔で更新して提供する。タクシーは走行距離が長いため、自家用車を使った情報収集に比べ精度を高めることができる上、情報が少ない道路の状況は、過去の統計と周辺の状況から推定する技術で補完。広範囲の情報を高精度に提供でき、東京23区内の主要道路なら80%以上をカバーできるという。

 10月から、エディアが運営する携帯向けサイト「ナビダス渋滞予測」を通じて、渋滞のリアルタイム情報と渋滞予測情報を提供する。またタクシー会社の配車管理や物流会社の運行支援、テレマティクスサービスといった用途を想定している。

 価格は基本パッケージで3000万円〜など。4年間で20億円の売上を目指す。

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