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» 2007年08月04日 08時13分 UPDATE

幼児のボキャブラリー急増メカニズムに新説――米研究

研究では、ボキャブラリーの急増は幼児の言語獲得能力に変化が起こるからではなく、単語の習得に必要なだけの繰り返しを行った結果ではないかとみている。

[ITmedia]

 幼児が生後18カ月前後に急激にボキャブラリーを増やすメカニズムは、意外とシンプルに説明できるかもしれない――そんな研究報告が8月2日、米科学誌Scienceに発表された。アイオワ大学のボブ・マクマレイ助教授によると、子供に「ボキャブラリーの急増」が起こるのは、難易度が異なる単語を同時に繰り返し学ぶという単語習得の方法によるものだという。

 「発達心理学や言語発達の分野ではこれまで、ボキャブラリーの急増を説明するのに、ある時点で子供に何らかの変化が起こるからだと仮定してきた」とマクマレイ助教授。子供が「ものには名前があることを発見」したり、「より効率的なメカニズムを使い始め」たり、「習得した単語を使って、新しい単語を発見し始め」たりすることが理由だとされてきたという。

 一方、同助教授は、コンピュータシミュレーションと数学的分析を行った結果、単語はある一定数の繰り返しを行えば習得できると考える。習得が簡単な単語を小さな瓶、難しい単語を大きな瓶に例えると、その単語に接するたびに瓶の中身が増えていき、中身がいっぱいになったところでその単語を習得できるというメカニズムだ。そしてボキャブラリーの急増は、主に小さな瓶と大きな瓶の数の差によって引き起こされる。小さな瓶(簡単な単語)よりも、大きな瓶(難しい単語)の方が多い場合に、ボキャブラリーの急増が保証されるのだという。

 このメカニズムを踏まえてマクマレイ助教授は、「一度に複数の単語を学ぶこと、簡単な単語よりも、難しい単語をより多く学ぶこと」が単語習得に大きく影響するとしている。

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