プレイステーション 3(PS3)の貢献により、分散コンピューティングプロジェクト「Folding@home」が1P(ペタ)FLOPSの処理能力に達した。
Folding@homeは、世界中のコンピュータの処理能力を集めて巨大なスーパーコンピュータを形成し、タンパク質解析を行う医療研究プロジェクト。米スタンフォード大学が進めている。
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は3月に、PS3ユーザーがこのプロジェクトにCPUパワーを提供するためのプログラムをリリースした。これまでに約60万人のPS3ユーザーが登録したという。
現在PS3が貢献している処理能力はおよそ800TFLOPSで、全体の約8割を占める。
OSの種類 | TFLOPS | アクティブCPU数 | 全CPU数 |
---|---|---|---|
Windows | 163 | 171811 | 1795213 |
Mac OS X/PowerPC | 7 | 9335 | 105458 |
Mac OS X/Intel | 13 | 4140 | 23448 |
Linux | 36 | 21396 | 244838 |
GPU | 43 | 722 | 4211 |
PS3 | 805 | 33812 | 249727 |
合計 | 1067 | 241216 | 2422895 |
(資料:Folding@homeプロジェクト) |
SCEは、1PFLOPS達成によって、今後10年は不可能だったはずの研究ができるようになったと発表文で述べている。Folding@homeの成果は、アルツハイマー病、パーキンソン病、がんなどの治療に役立てられる。
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