ITmedia NEWS > 速報 >

Excel 2007にバグ、誤った計算結果を表示

» 2007年09月27日 09時43分 公開
[ITmedia]

 「Microsoft Excel 2007」で誤った計算結果が表示される問題があることを、Microsoftが報告した。

 Excelチームブログによると、この問題はExcel 2007(およびExcel Services 2007)で、65535前後の数に関連して生じるという。同チームのもとには初め、「=77.1*850」を計算したときに正しい答え(65535)の代わりに「100000」が返されるとの報告が寄せられた。その後ほかにも「=5.1*12850」などで、同様の問題が起きることが分かった。

 問題は主に乗算で発生しているが、実際には乗算とは関係なく、答えが65535になる計算の多くで問題が起きることが明らかになった。65536でも同様の現象が起きるという。具体的には、この問題が起きる数値は、Excel 2007で保存できる2進法浮動小数点数のうち、65534.99999999995から65535の6つ、65535.99999999995から65536の6つという。

 この問題はOffice 2007でExcelの計算ロジックを変更したことに伴うものだとExcelチームは説明している。計算そのものではなく結果表示の問題であり、例えば「=850*77.1」と入力すると間違った計算結果が表示されるが、その結果に2をかけると正しい答えが表示される。

 Microsoftはこの問題を修正するフィックスを開発済みで、現在はテストの最終段階という。間もなくダウンロード提供を開始できるだろうと述べている。

関連キーワード

Excel | Microsoft | Office 2007


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.