カシオ計算機は10月4日、2007年3月期の連結業績予想を修正し、営業利益が前回予想から160億円減の370億円にとどまる見通しだと発表した。携帯電話の国内シェア低下などが響き、前期比で減収減益に転じる見通しになった。
修正後予想は、売上高が6100億円(前回予想比400億円減)、経常利益が310億円(同170億円減)、純利益が170億円(同110億円減)。前期実績は売上高6207億円、営業利益480億円、経常利益414億円、純利益251億円。
中間期、デジタルカメラ、時計、電子辞書は好調だったが、携帯電話が国内の競争激化に加え、一部モデルで部材の調達不足が生じ、売上高は前回予想を下回る見通し。携帯の売上高減少と利益率低下、プロジェクターなどの価格下落から利益も予想から減る見込み。
下期も、携帯シェアの低下とTFT液晶の価格下落などを考慮し、売上高・営業利益とも前回予想を下回るとして修正する。
カシオはデジカメ「EXILIM」シリーズやKDDI(au)向け携帯電話の好調などから、前期まで4期連続で最高益を更新していた。
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