米AppleがiPhoneをロックし、AT&Tの回線でしか使えないようにしているのは違法だとして、カリフォルニア州の男性が訴訟を起こした。
原告のティモシー・スミス氏、およびその弁護士バン・スミス氏、ダミアン・フェルナンデス氏は10月5日、カリフォルニア州サンタクララ郡の州地裁でAppleを相手取った訴訟を起こした。
原告は、AppleがiPhoneをAT&T以外のキャリアで使えないようにしているのは、同州の複数の独占禁止法に違反すると申し立てている。原告はiPhoneのロック解除について、「デジタルミレニアム著作権法(DMCA)では、消費者が好きなキャリアを利用するために携帯電話に改変を加えることを認める条項がある」として、消費者の権利であると主張。Appleが最近のソフトウェアアップデートで「ロック解除」したiPhoneを使えないようにしたのは消費者の権利を無視していると訴えている。
また訴状では、ロック解除したiPhoneを修理に持ち込んだ消費者に対し、Appleが保証を適用しなかったことも批判。Appleの広報担当者が、マリー・アントワネットのように「新しいiPhoneを買わせればいい」と回答したと指摘している。Appleが競争を阻害し、消費者に高額でiPhoneとAT&Tのサービスを購入させたとも申し立てている。
原告側は損害賠償(金額は明記されていない)と、ソフトウェアロック付きiPhoneの販売、ロック解除したiPhoneの保証拒否、AT&Tサービスの契約強制を禁じる差し止め命令を求めている。この訴訟を集団訴訟として進めることも要求している。
原告側弁護士のスミス氏とフェルナンデス氏はこの訴訟に関するWebサイト「Apple iPhone Lawsuit」を開設。集団訴訟に参加するカリフォルニア州のiPhone所有者を募集している。
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