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» 2007年10月11日 21時22分 UPDATE

食堂無料 「楽天タワー」で社員の“自走”に期待する三木谷社長

楽天の新オフィス「楽天タワー」にある「楽天食堂」の昼食は無料だ。「“会社に使われている感”を取り除き、会社を家族のように思ってほしい」と三木谷社長は狙いを語る。

[ITmedia]
画像 「楽天タワー」13階の食堂で鯖の味噌煮定食を味わう三木谷社長。「ふだんは月見そばばかり食べてます。メタボリックが気になるから。月見そばなら330キロカロリーなんですよ」

 「労働者 対 雇用者という構図ではなく、社員をパートナーととらえないと、いい人材は集まらない」――楽天の三木谷浩史社長は10月11日、東京・品川の新オフィス「楽天タワー」で、鯖の味噌煮定食をつつきながらこう話した。

 同社は品川シーサイド駅前にあるビル1棟(23階建て・延べ床面積3万696平方メートル)をまるまる借り上げて「楽天タワー」を構築。8月から本社として利用しており、10月11日、報道関係者を招いてタワーの施設などを紹介した。

画像 以前はソニーが入っていた「楽天タワー」

 タワーには、オフィス機能に加え、フィットネスジムや自習スペースを設置。480席ある社員食堂「楽天食堂」は、朝・昼とも無料で利用できる。社員だけでなくアルバイトや業務委託社員も無料だ。

 「Googleの食堂より100倍おいしい」と三木谷社長が自信を持つメニューは、定食、カレー、うどん、そば、パスタ、多彩で社員にも好評。「全スタッフの70%ぐらいが利用するかと思っていたが、利用率は140%(1人が1回で2食分食べる場合もある)と予想以上」


画像 おかずやサラダなどを選べる「ビュッフェ市場」。このほか「ラーメン市場」「カレー市場」「パスタ市場」などがあり、カレーが特に人気だ
画像 12時前には楽天社員でごった返す

“会社に使われている感”を取り除きたい

 楽天は今年創業10周年を迎え、社員数は約3500人に増えた。「これまでは幹部のリーダーシップで引っ張ってきたが、さらなる成長を目指すには、社員の発想で新しいものが生まれる仕組みにしなくてはならない」――三木谷社長は社員に、自発的に動く「自走する社員」になってほしいという。

 「そのために“会社に使われている感”をどう取り除くかが課題。利益相反だとうまくいかない」。無料で食堂を開放するのは、社員のパフォーマンスへの期待の裏返し。「同じ釜の飯を食べることで、会社を家族のように感じてほしい」

 毎月曜日には「朝会」(あさかい)と呼ぶ、社員全員が集まるミーティングも続けている。5階には1400人が集まることができる広いスペースを確保。全国の支社をテレビ会議でつなぎ、意思の統一を確認している。

 「食堂で食事をともにし、朝会に集まるのは、運動部の合宿のようなもの。楽天タワーを通じて、楽天マン・楽天ウーマンとして、共通の価値観を醸成したい」(同社の武田和徳最高執行責任者)


画像 「朝会」に利用する4階のフロア
画像 フィットネスジム

画像 29席の自習室も
画像 エントランスは佐藤可士和さんデザイン。ソファは楽天カラーの「クリムゾンレッド」で、廊下のじゅうたんなどあらゆる場所に、この色が使われていた

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