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» 2007年11月20日 11時34分 UPDATE

MS、「Visual Studio 2008」「.NET Framework 3.5」をRTM出荷

Visual Studio 2008は250以上の新機能を搭載し、機能を大幅に強化、Web2.0アプリケーションの開発にも対応する。

[Darryl K. Taft,eWEEK]
eWEEK

 米Microsoftは11月19日、「Visual Studio 2008」「.NET Framework 3.5」の製造工程向けリリース(RTM)を出荷した。

 最新Visual Studioは予定通りのリリースとなった。旧バージョン「Visual Studio 2005」がリリースされてから2年になる。RTMはMSDNの会員に提供されている。

 Microsoftの担当者は、Visual Studio 2008(コードネーム「Orcas」)はすべてのエディションで250以上の新機能を搭載し、機能を大幅に強化していると話す。エディションにはExpressやTeam Systemなどがあり、趣味のプログラマーから企業の開発チームまで、あらゆるレベルの開発者がアプリケーションを構築できる。新版はWeb、Windows Vista、Windows Server 2008、2007 Office systemなど、最新プラットフォームに対応したアプリケーションを開発するための一貫したソリューションを提供すると同社は説明している。

 Orcasの改良点の1つが、WebサーバがAjax(Asynchronous JavaScript and XML)およびJSON(JavaScript Object Notation)対応のWebサイトとやり取りする技術をサポートし、Web開発が容易になった点だ。また、新しいASP.NETコントロールでページ管理とテンプレートを改善し、Windows Communication Foundation(WCF)でRSSとREST(Representational State Transfer)をネイティブサポートする。

 Microsoftの.NET担当マーケティングディレクター、ディノ・チーサ氏は、同社がWeb開発の向上を推し進めたのは、Web2.0の機運と、Web2.0アプリケーションをサポートするインフラへの投資を反映してのことだと語る。

 .NET Framework 3.5も、Web2.0関連機能、SOA(サービス指向アーキテクチャ)、「ソフトウェア+サービス」ベースのアプリケーションなど幾つか新機能を加えているとMicrosoftは言う。

 Workflow Enabled Services(WES)は、Windows Communication Foundation(WCF)とWindows Workflow Foundation(WF)を使ってワークフロー対応サービスの構築を簡略化する新しいプログラミングモデルクラスを提供する。これにより.NET Framework開発者は、WFを使ってサービス向けのビジネスロジックを構築でき、WCFを使ってそのサービスからのメッセージを公開できる。

 Microsoftはまた、WCFにWebサービスプロトコルサポートを追加した。Web Services Atomic Transaction(WS-AtomicTransaction)1.1、WS-ReliableMessaging 1.1、WS-SecureConversation、Web Services Coordination(WS-Coordination)1.1などだ。

 Microsoftのコネクテッドシステム部門の一級技術者ジョン・シューチャック氏は次のように語る。「われわれが既に持っていたプラットフォームの信じられないほどの深さと広さを取り入れ、Web2.0分野でもっと役立つようにした。.NETのすべてを持ってきて、Web2.0アプリケーション向けのベストブリードツールにしている」

 Visual Studio 2008はマルチターゲティングサポートも特徴だ。

 Microsoftの開発者部門ジェネラルマネジャー、スコット・ガスリー氏は、19日のブログでこう述べている。「VS 2008は、複数のバージョンの.NET Frameworkに対応したアプリケーションの構築を可能にする。つまり、VS 2008を使って既存の.NET 2.0およびASP.NET 2.0のアプリケーション(ASP.NET AJAX 1.0を使ったASP.NET 2.0アプリケーションも含む)を開いて編集し、構築でき、それらを.NET 2.0マシン上で展開し続けられるということだ」

 同氏はまた、MicrosoftはVisual Studio 2008に幾つかプラグインを追加する計画だとしている。リッチインターネットアプリケーションを開発するための同社のクロスブラウザプラットフォーム「Silverlight」をサポートするプラグインなどだ。

 「Visual Studioの2つの人気アドインはまだVS 2008向けにダウンロード提供されていない。そのアドインとは、Silverlight 1.1 Tools Alpha for Visual Studioと、Web Deployment Project add-in for Visual Studioだ。われわれとしては、2週間以内にVS 2008の最終版に対応するこれらアドインのアップデートを提供したい考えだ」

 Microsoftの開発者部門コーポレート副社長S・“ソーマ”・ソマセガー氏は19日にブログに次のように記している。「過去数年間、これら2つの製品をどうやって出荷したかを振り返ってみると、顧客からの意見を受け入れ、計画的なエンジニアリングに新たに焦点を当てたことで、当初のスケジュール通りに優れた製品をリリースすることができたと確信している。われわれは今回のリリースの管理、データ収集、進捗報告にTeam Foundation Serverを採用した。リアルタイムで進展を見る上でこれが非常に役に立った」

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