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放送局の楽曲管理をIT化 ニフティが支援サービス

» 2007年11月20日 16時06分 公開
[ITmedia]

 ニフティは11月20日、テレビ・ラジオ放送事業者が、放送用の楽曲管理をネット上でできるシステム「DirectorsGear」を11月26日に発売すると発表した。同社が放送事業者向けサービスを展開するのは初。

 放送業界では、番組に挿入する楽曲をぼう大なCDライブラリーから手作業で探し出したり、データベースに楽曲情報を手入力したり、放送履歴を紙に打ち出し、著作権管理団体にFAXするなど、アナログな楽曲管理が主流といい、ネットを活用したシステムの利便性を訴求していく。

 DirectorsGearは、放送局の楽曲サーバをネットでつなぎ、Webブラウザから利用できるようにするシステム。楽曲サーバのシステムは放送局ごとにまちまちだが、各放送局に合ったシステムを同社が構築し、共通のWebインタフェースで利用できるようにする。

 自社の楽曲データベースを自席のPCから検索したり、外部事業者の楽曲データベース検索が可能で、いちいちCDを取りに行く必要がない。CDデータベースに新たにCDを登録する際も、外部のデータベースと参照して楽曲情報を自動で取り込める。

 権利者情報やオンエア情報の確認もでき、放送で利用した楽曲を日本音楽著作権協会(JASRAC)に簡便に報告できる仕組みも備えた。

 権利者が楽曲データを放送局に配布する機能も装備。サンプルCDの郵送不要で楽曲サンプルを配布できるため、コスト削減やごみ削減につながるとしている。

 FM放送局を中心とした一部放送事業者に試験的に利用してもらい、集まった要望を反映して製品化した。20日に始まった「国際放送機器展」(Inter BEE2007、幕張メッセ)に出展している。

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