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Viacom対YouTubeのアダルト版? ポルノ企業が動画サイト提訴

» 2007年12月11日 16時44分 公開
[ITmedia]

 米大手アダルトエンターテインメント企業Vivid Entertainment Groupは12月10日、ポルノ動画投稿サイトPornoTube.comと親会社Adult Entertainment Broadcast Network(AEBN)を提訴したことを明らかにした。被告企業は、ユーザーがVividの著作物をPornoTube.comに投稿する行為を許していると訴えている。

 Vividは米カリフォルニア州中央地区の連邦地裁に訴状を提出、被告はVividに属する著作権を侵害し、著作権侵害と知りながら、自社サイトにトラフィックを集めるために侵害コンテンツのライブラリを構築したと訴えた。今後の著作権侵害を禁じる恒久的差し止め命令と、450万ドル以上の損害賠償を求めている。

 さらにVividは、被告の「俳優のパブリシティ権乱用」に対する損害賠償を求めるとともに、被告はコンテンツをPornoTubeに掲載することで、出演者が18歳以上であることを確認しなければならないとするChild Protection and Obscenity Enforcement Actの2257項で定められているラベル添付の義務に従っていないとも主張している。

 Vividはこの訴訟を、メディア大手Viacomが動画共有サイトYouTubeを著作権侵害で訴えた訴訟に一部似ていると述べている。Viacomは3月に、同社のコンテンツがYouTubeに無断掲載されたとして、YouTubeと親会社のGoogleに10億ドルを超える損害賠償を求めて訴訟を起こした。

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