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AMDのクアッドコアOpteronに賭けるRackable

» 2008年01月11日 13時40分 公開
[Scott Ferguson,eWEEK]
eWEEK

 高密度x86サーバとストレージで知られる米Rackable Systemsが、AMDのクアッドコアOpteronを使った新システムの発売準備を進めている。

 同社はIntelの45ナノメートル(nm)Xeonプロセッサを使った新システムも計画中だ。

 Rackableは1月10日、Eco-Logical 1U(1.75インチ)シリーズにさまざまな種類のOpteronプロセッサを採用すると発表した。また、Intelの45nm版Xeonプロセッサもポートフォリオに追加する計画だ。

 Hewlett-Packard(HP)やIBMと同じレベルとは言えないが、RackableによるクアッドコアOpteron搭載システムの発売は、前評判の高かった同プロセッサを2007年中に市場に出そうとして一連の問題に見舞われたAMDにとっては朗報だ。AMDは2007年12月に米ニューヨークで開いた金融アナリスト向け説明会で、同プロセッサの技術的問題はすべて解決し、今年第1〜3月期に大量出荷を開始すると発表していた

 大手OEM各社のシステムは4〜6月期に登場する見通しだ。

 Rackableの新システムはすべて、奥行き15.5インチのハーフデプスサーバのシリーズ製品となる。このシステムは、2007年にサンフランシスコで開かれたIntel Developer ForumでRackableが披露したモバイルデータセンター「ICE(Integrated Concentro Environment) Cube」に使われている。

 Rackableの新システム11機種は、3.5インチ1基または2.5インチ2基のホットスワッパブルSAS(Serial Attached SCSI)かSATA II(Serial ATA II)のHDDが選択できる。メモリは最大64Gバイト、ディスク容量は最大2Tバイトの仕様になる。

 Intel版のシステムは、Intel 5000Pチップセットを搭載し、新しいXeon 5400シリーズの複数のプロセッサをサポートする。Xeon 5400は、最高3.2GHzのクロックスピードを実現するIntelの新しい45nmプロセッサ。

 AMD版のサーバはNVIDIAのnForce 2200または3600チップセットを利用。最大2.0GHzのクロックスピードを発揮する2300シリーズのクアッドコアOpteronを搭載する。

 Rackableの新システムはすべてプロセッサ1基または2基に対応し、サーバ当たり最大で8コアになる。

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