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公益インフラにサイバー攻撃、複数都市で停電も

» 2008年01月21日 06時05分 公開
[ITmedia]

 米国外の複数地域で、電力などの公益インフラが不正侵入され、脅迫を受ける事件が発生したと、米中央情報局(CIA)の担当者がSANS Internet Storm Centerの講演で明らかにした。

 米中央情報局(CIA)の上級アナリスト、トム・ドナヒュー氏は1月16日、ニューオーリンズで開かれたSANS SCADA Summitで、電気、ガスといった公益インフラのセキュリティ管理者らを対象に講演を行った。

 SANSのサイトに掲載された情報によると、この中でドナヒュー氏は、サイバー攻撃によって電力施設に障害が起き、複数の都市で停電が起きたケースが少なくとも1件あったと報告した。

 実行犯や動機は不明だが、すべてインターネットを通じて不正侵入された模様。未確認ながら、攻撃の一部は内部のことを知る者が絡んでいるとの情報もあるという。

 サミット会場では、攻撃者が防御をかわす手口や、脆弱性を回避する手段などについても話し合われた。共同開発された「SCADA and Control Systems Survival Kit」の電子版も、SANS関係者に無料配布する予定だという。

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