NTT(持ち株会社)とNTTレゾナントは1月31日、幼児が話す言葉の意味や言葉を覚える時期を調べられる「こども語辞書」を、実験サイト「gooラボ」で公開した。別サービスで親が登録した幼児語と意味のデータベースを活用。“生きた”幼児語を調べられる。
「まんま」「わんわん」「ぶーぶー」「ちー」「ちぃか」など幼児が話した単語を入力すると、その言葉の意味や同義語、その言葉を覚えた月齢の平均、月齢ごとの習得率のグラフ、次によく覚えることばなどを表示する。逆引き機能も備えた。「アンパンマン」と検索すれば、「あーまん」「あんまんま」など幼児語の候補を調べられる。
「gooベビー」の日記サービス「赤ちゃん成長ダイアリー」のデータベースを活用。その日覚えた単語の音声と意味を登録できる機能で登録された約5000語の幼児語を辞書に反映した。
辞書には珍しい言葉や意味不明の言葉も登録されており、例えば「ちー」の意味を調べると「ラーメン」「チーズ」「取る/取れた/取って」「おしっこ」などさまざまな候補が、「こーしょいぺ」や「しこぱい」「うっぱ」なら「意味不明語の無意味語」と表示される。
NTTレゾナントは今後、こども語辞書の商用化を検討。NTTは、こども語辞書を言語発達過程の科学的究明にいかす。将来は、言語発達過程の原理を応用した自然言語処理技術を開発し、音声対話システムなどの開発につなげたいとしている。
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