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「NGNにリソースを集中」──NEC・矢野社長

» 2008年02月20日 21時00分 公開
[ITmedia]
photo 矢野社長

 NECの矢野薫社長は2月20日、経営方針説明会で「NGN(次世代ネットワーク)にすべてのリソースを集中していく」と話した。提携で海外展開を強化するなどし、3年後をめどにROE(株主資本利益率)10%以上の目標を掲げた。

 NGN分野では12日、Alcatel Lucentと「LTE」(Long Term Evolution)関連の開発合弁会社の設立を発表。「3.9G」「Super3G」などと呼ばれるワイヤレスブロードバンド関連開発を、W-CDMA/HSDPAなどで実績がある両社の技術力を持ち寄って進めていく。サービスプラットフォーム事業では、MicrosoftやOracleなど世界大手とソリューションの共同開発を14日に発表。19日にはSAPとのグローバル協業も発表するなど、アライアンスによる世界展開を急いでいる。

 矢野社長は「社長就任2年目は最低限の目標は達成できたと思うが、十分と言えるレベルではない。撤退などで海外比率は下がり、グローバル化はまだまだ」と世界展開の強化を課題に挙げ、現状20%台の海外売上高比率を将来は40%に引き上げる目標を掲げた。

 当面の目標としたROE 10%以上の達成には、営業利益で2000億円台半ば程度が必要。今期営業利益見通しの1300億円達成は「スタートライン」だとしている。

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