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GPUパワーを超並列演算に 日本SGI、NVIDIA採用の新製品

» 2008年02月21日 20時37分 公開
[ITmedia]

 日本SGIは2月21日、NVIDIA製GPUを活用して超並列演算処理を行うビジュアルクラスター「Asterism」の新モデルを発売した。GPUパワーを使った「GPUコンピューティング」の普及を進めていく。

 NVIDIAの「Tesla」技術を搭載。プログラミングは、NVIDIAの統合開発環境「CUDA」を利用でき、C言語による開発が可能だ。

 GPUコンピューティングは、画像処理用のGPUを汎用的な処理に応用する技術。GPUは一般のCPUと比べ並列演算性能が高く、TeslaのGPUは128個のスレッドプロセッサを搭載し、2.0GHz動作クアッドコアCPUの理論性能が32GFLOPSなのに対し、Teslaは1GPUで約16倍の512GFLOPSの処理が可能という。高速フーリエ変換や線形代数、モンテカルロ法、並列検索エンジンなどを使用する製造、科学技術、医療、通信・放送、金融分野で高速な並列演算処理が可能としている。

 日本SGIは「日本SGI HPC Open Forum」に「GPU Computing分科会」を発足させ、同技術の普及を進めていく。

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